マルガリータの歴史

ニューヨーク証券取引所の近くにあるエバーリンズのバーテンダー、フランク・ハースは、ウィスキーサワーに少量の炭酸水とリキュールを加え、ウィスキー デイジーと命名。このカクテルは、当時よく使われたショートドリンク用のグラスに注いで出されました。

米国のバーテンダーガイドが、オレンジリキュールの代わりにラズベリーシロップ（またはグレナディーン）で甘みを足して、砕いた氷と炭酸水を加えたトールグラスで提供するレシピを発行。

ティフアナのメインストリートにあるターフバーのE.R.マッデンは、ジン デイジーを作る際に、間違ったボトルを使ってしまいました。 その結果テキーラ デイジーが生まれ、人気を得ることになりました。彼のレシピは秘密でしたが、デイジーをグレナディーンで甘くしたもので、ショートグラスで出されました。

これと同じ時期に、ティフアナのアグア カリエンテ ギャンブル＆レース リゾートのバーで働く「有名な科学者たち」が、「究極のレシピ」を考案。グレナディーン入りのジン デイジーのテキーラ版にクレーム・ド・カシスを加えたもので、彼らはこれを「テキーラ サンライズ」と名付けました。

1930年、テキーラ デイジーの名も初めて印刷物に登場（レシピ本に出てくるのはこの17年後となります）。

ロンドンのカフェ ロイヤルのヘッドバーテンダー、W.J.ターリングが書いた『カフェ ロイヤル カクテルブック』には、テキーラ、ライム果汁、オレンジリキュールが入ったピカドールを含む、テキーラドリンクのレシピがいくつか掲載されました。

同年、ロサンゼルスのデベロッパーであり市の後援者でもあったネルソン・サンダースは、バーやナイトクラブにテキーラベースのドリンクを作るよう奨励するなど、ロサンゼルスにより南西部風の魅力を取り入れるためのキャンペー

ロサンゼルスのラ シエネガ通りにマクヘンリーズ テール オブ ザ コック レストランがオープンし、そのバーではジャン・デュレッサーが才能を発揮。1966年に出版された『ボナペティート』誌によると、「ある女性客にメキシコで味わった飲み物と同じものを作るように頼まれた」ことがきっかけでマルガリータを考案したとされています。（この出来事は、1940年代後半または1950年代はじめに起こったともされます。）

第二次世界大戦中、ウィスキー蒸留の停止とその他の戦時中の物資不足による空白を埋めるために、大量のテキーラがアメリカ合衆国に入ってきました。

7月4日、シウダー フアレスのトミーズバーのヘッドバーテンダー、パンチョことフランシスコ・モラレスが、あるアメリカ人女性のためにテキーラ、ライムの果汁、オレンジリキュールを混ぜたカクテルを作ったことで、マルガリータが誕生。スペイン語で「デイジー」を意味する「マルガリータ」と名付けられました（1974年の主張に基づく）。

テキサス州ガルベストンのスタジオ ラウンジのヘッドバーテンダー、サントス・クルスが、いつものソルト＆ライム入りとは違うテキーラカクテルを望んだ、ジャズ歌手のペギー・リーのためのマルガリータを考案。クルスは彼女のためにテキーラベースのサイドカーを作り、彼女の夫でありギタリストであるデイブ・バーバーがこの飲み物に命名しました。

同年、メキシコに住むアメリカ人の社交家、マルガリータことマーガレット・セイムズが、アカプルコの彼女の自宅で開いたクリスマスパーティーでマルガリータを創作（テール オブ ザ コックの経営者も招待客の一人でした）。

マルガリータが『エスクァイア』誌の12月号に初掲載。

テール オブ ザ コックでの人気が評判を呼び、マルガリータは定番のカクテルへと成長します。

マリアノ・マルチネスが、フローズン マルガリータ マシンを開発しました。

フリオ・ベルメホが、世界で最も人気のあるマルガリータレシピのひとつとなるレシピを考案。彼はRoca Patrón Reposado、絞りたてのライム果汁、アガベシロップを使い、縁にコーシャーソルトを付け、くし切りのライムを添えました。

最初にタイトルを獲得したマルガリータは、清々しく香り高い、それでいてスモーキーなPatrónSmoked Sea Salt Margaritaでした。2015年に栄冠を勝ち取ったその理由をご覧ください。

世界で最も愛されてきたスパイシーなRosa Picante Margarita。わずかな情熱と気品さえ感じさせるこの1杯は、マルガリータの歴史の中でも確固たる地位を築いています。

Coralina Margaritaは、ワインを活かすことにより、クラシックなテキーラカクテルを一段と高めた逸品となり、世界のハッピーアワー愛好家たちをさらにハッピーにしました。

Verde Margarita は、メキシコの「Jugo Verdes」からインスピレーションを得て、ほのかなフローラルとピリッとしたフレーバーで2018年の栄誉を獲得しました。バーテンダーJosé Luis León は、セロリ、エルダーフラワーリキュール、Patrón Silver、そして今やメキシコだけでなく世界で最も優れた技術を用いて、冷凍反復を生み出しました。

究極のバーテンダーたちから生まれた8つの新たなレシピは、ハッピーアワーを別次元に引き上げること間違いなしです。世界最高の栄冠を勝ち取るのは誰でしょう？ あなたの投票にかかっています。